関東三十六不動霊場第35番札所の阿舎羅山不動院大聖寺は、通称・波切不動尊として知られる天台宗の寺院で、宝治2年(1248年)に地元の漁師道猷の妻女が海中で発見した不動明王像を安置したのが始まりと伝えられています。
阿弥陀如来をご本尊とする大聖寺の本堂はコンクリート造りの建物ですが、不動明王像を祀る不動堂は室町時代後期の建立と推定される方三間寄棟造茅葺のお堂で、国の指定重要文化財(旧国宝)になっています。
どことなく情緒を感じる場所に建つ不動堂の前に立つと、やはり歴史の重みのようなものを感じ、ありがたく読経をさせて頂きました。