関東三十六不動霊場の第32番札所は、千葉県富津市にある真言宗智山派の寺院の普和山最上寺(岩瀬不動尊)です。
最上寺は、天智天皇の時代(668年~671年)に、修験道の祖と仰がれる役の行者がこの地を訪れ、不動明王を安置して済珠密院最上寺と称したことが始まりとされています。
最上寺の背後にある山を、「普く和らぎが与えられますように」との願いを込めて普和山と名付け、その後修験道の行者達による修行の場として大いに発展していったそうです。
歴史のある由緒正しい古刹ですが、明治期の神仏分離で寺領が没収された事から困窮した時代もあったようですが、現在は地域に根づいた寺院として尊崇を集めています。
私たちは不動巡りのバスツアーで参拝しましたので、ご住職のお話を聴く事ができました。
印象深かったのは、癌で余命幾ばくもないとされた年配の女性が、このお寺にお参りし祈願を続けたところ癌の進行が止まり、更に写経をしたところ癌が小さくなっていったというお話で、人の心の持ちようで病気も平癒することが出来るのではないかと言うことです。
参拝を終えた後のバスの中で、最上寺さんからの御供物のお煎餅を頂きました。家に帰ってから美味しく戴きました。